Netflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』を視聴しました。宇多田ヒカルの名曲「First Love」と「初恋」にインスパイアされた作品であり、佐藤健さんと満島ひかりさんがダブル主演を務める、まさに心を揺さぶるラブストーリーでした。
初恋の記憶を呼び覚ます、圧倒的な映像美と脚本
このドラマを見てまず驚いたのは、過去と現在が絶妙に交差する脚本の巧みさでした。初めての出会いのシーンを也英(満島ひかり)側から描き、後に晴道(佐藤健)側から見せるという演出は、まるで観客自身が記憶をたどっているかのような感覚を覚えました。観る人によっては「これは運命だったのかもしれない」と信じたくなるほど、二人の人生の交錯が丁寧に描かれています。
また、韓国ドラマのような非現実的な展開がなく、細やかな人間ドラマがリアルに描かれている点も素晴らしかったです。キャストの演技も圧巻で、家族や友人たちとの関係性が物語をより一層深いものにしていました。
過去を懐かしみ、涙が止まらない
「誰しも経験する初恋。しかしながらほとんどの人たちはそのまま添い遂げることはなく今を生きている。」
この口コミの言葉が本当に的を射ていると感じました。年月が経つにつれ、心の奥底にしまわれた記憶が、この作品を通じて一気に溢れ出す感覚になります。学生時代の純粋な恋愛、すれ違い、別れ、そして再会。まるで自分の青春時代をもう一度追体験しているような感覚になり、気づけば何度も涙がこぼれていました。
特に第8話では、映像と音楽の融合が完璧すぎて、感情が一気に爆発。宇多田ヒカルの楽曲が持つ圧倒的な力を改めて実感しました。曲を聴いただけで、シーンの情景が鮮明に蘇るほどの相乗効果がありました。
何度でも見返したくなる、時を超えた名作
このドラマは、1回見ただけでは終わらない作品です。1周目では気づかなかった伏線や、キャラクターの表情の変化など、2回目以降に観るとまた新たな発見があると思います。まさに「何回でも見直したい作品」。
また、映像の美しさも特筆すべき点です。北海道の雄大な風景、東京の喧騒、そして二人の思い出の数々が、色彩豊かに描かれています。光の使い方やカメラワークも繊細で、視覚的にも楽しめる作品でした。
まとめ
『First Love 初恋』は、ただのラブストーリーではありません。「初恋」という普遍的なテーマを通じて、観る者の心に深く刻まれる作品です。誰しもが経験する切なくも美しい記憶を呼び覚まし、「あの時の気持ちを忘れたくない」と思わせてくれました。
これまで見た恋愛ドラマの中でも、間違いなくトップクラスの名作。まだ観ていない方には、ぜひ一度観てほしい作品です。
「First Love 初恋」 Netflixで配信中。
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